長距離トラック運転手で高収入を狙うなら雑貨路線!バラ積みやゲテモノの実態も

失敗しないために知っておきたい雑貨路線のリアルな実態を解説する長距離トラック転職のイメージ

長距離トラック運転手で高収入を狙うなら、雑貨路線がおすすめです。

……とよく言われますが、正直、私自身は個人的にはおすすめしません。
その理由は、とにかく大変だからです。

雑貨路線は

・バラ積み(手で荷物を積む)
・バラ降ろし(手で荷物を下ろす)

が多く、積みにくい荷物も非常に多い仕事です。

何度も言いますが、この記事を読んでいる方は、

人間関係に疲れた
会社に行きたくない
コミュニケーションが苦手

といった理由で転職を考えている方が多いのではないでしょうか。

せっかく転職したのに、

また「会社に行きたくない……」となってしまっては本末転倒です。

それでは転職した意味がありません。

ただし、雑貨路線がどんな仕事なのかを知っておくだけでも、転職の判断材料にはなります。

知る、という意味では、この記事は役立つはずです。

また、前職が建設現場や製造工場など、体力を使う仕事で

  • 「人より体力には自信がある」

という方であれば、挑戦できる可能性はあります。

この記事は、実際に雑貨路線を経験した私の体験をもとに解説しています。
転職を考える際の参考にしてください。

目次

長距離トラック運転手で高収入を狙うなら雑貨路線

長距離トラック運転手で高収入を狙うなら雑貨路線がおすすめと伝えるイラスト。緑色の大型トラックが力強く走る姿を描いたイメージ。

冒頭でもお伝えしましたが、
高収入を狙うなら雑貨路線がおすすめです。

雑貨路線とは?

雑貨路線とは、企業から企業へ荷物を運ぶ、いわゆる BtoB(企業間取引) の仕事です。


・「雑貨」=多品種少量の荷物(例:食品・日用品・家電・雑誌・雑貨など)
これらを複数の荷主から集めて、複数の配送先へ運ぶ路線のこと。
荷物の形状・重さ・大きさがバラバラなため、「バラ積み・バラ降ろし」が多いのが特徴。

実際に私も雑貨路線の経験があるので、詳しく解説していきます。

バラ積みが多く大変

段ボールを手積みするトラック運転手のイラスト。バラ積み作業が多く大変な様子を表現している。

 雑貨路線は便によって高収入ですが、その反面、大変な作業も多いです。

■ バラ積みとは?

パレットやカゴ車に乗っていない荷物を、
1個ずつ手作業で積み込むことを指します。

手作業で段ボールを一つずつ積み込むバラ積み作業をするドライバーのイラスト

■ バラ積みが発生する理由は

  • 荷物の量や種類がバラバラ
  • 荷主がパレット化していない

雑貨路線は、全国に営業所を構える大手物流会社の運搬が多く、
各地域に拠点倉庫を設けているパターンが主流です。

大型トラックが東京営業所と大阪営業所の拠点間を往復する、雑貨路線の運搬イメージ図。

昼間に2t車や4t車が企業から荷物を集荷します。

2t車や4t車が企業へ集荷に回る雑貨路線のイメージ図。BtoBの企業間取引を示している。


そして、夜中に全国へ発送します。

集荷した荷物を拠点で地域別に仕分けし、関東方面と関西方面へ大型トラックで全国発送する雑貨路線の仕組みを示す図。

そのため、集荷してきた荷物を拠点倉庫で下ろし、
地域別に仕分けて、大型トラックへ積み込みます。

このような理由から、どうしても荷物がバラバラになり、
バラ積みの作業が避けられません。

荷室で多くの段ボールを手積みするドライバーが負担を感じている様子のイラスト

企業が扱う荷物なので、サイズも当然バラバラで、
中には重い荷物もあります。

パレット積みとバラ積みの違いを示すイラスト。パレットにまとまった荷物と、バラバラの荷物を手積みする運転手の様子。

そのため、腰や肩に負担がかかり、大変な作業になります。

また、バラ積みには積み方のコツがあり、
体に負担がかからないように積まなければ、怪我につながります。

本気で稼ぐつもりで雑貨路線に挑戦するなら、
正しい積み方を覚えておくことをおすすめします。

ゲテモノなど積みにくい荷物もある

形がバラバラで積みにくい荷物のイラスト。長尺物や不定形の荷物など、雑貨路線で積み込みが難しい荷物

繰り返しになりますが、雑貨路線とは「企業から企業へ荷物を運ぶ」仕事です。

企業が扱う荷物は大きく、大きさもバラバラで、中には長尺物などの積みにくい荷物もあります。

長尺物や不定形の荷物など、雑貨路線で扱う積みにくいゲテモノ荷物のイラスト。フォークリフトでしか積めないような特殊な形状

このような積みにくい荷物のことを、この業界では 「ゲテモノ」 と呼びます。

ゲテモノに分類される荷物は重たいものが多く、フォークリフトでしか積めないケースもあります。

未経験の人や慣れていない人だと、積み込みに時間がかかり、特に苦労する部分です。

フォークリフトで積んだパレットの上にバラ積みを重ねる作業のイラスト。体力的にきつく、慣れるまで時間がかかる積み込み作業

また、パレットをフォークリフトで積み、その上にバラ積みを重ねることも多いため、
体力的にもかなり大変で、慣れるまでに時間がかかります。

しかし、反対に言えば、

ゲテモノ+バラ積みを経験して積み方のコツをつかめば、今後どんな荷物でもスムーズに積めるようになります。

積みにくく荷物破損もある

段ボール箱をパレットに積み上げる作業のイラスト。積みにくい荷物のためバランスを崩しやすく、荷物破損のリスクがある様子

先ほどのゲテモノをはじめ、パレット品や長尺物など積みにくい荷物が多いため、
どうしても貨物事故のリスクがあります。

角が潰れて破れた段ボール箱のクローズアップ|荷物事故による破損イメージ

私も実際に経験がありますが、貨物事故を起こすと会社からペナルティがあります。

例えば、20代の頃のエピソードでは——

・瓶ビール1パレットを落下させ、半分破損して数万円の天引き
・フォークリフトの爪で鋼材をぶつけて凹ませ、貨物保険を使用して減給

こういった破損リスクは常にあります。

ただし、貨物事故を全くしない人は本当にしません。
ここは完全に“センス”が問われる部分です。

フォークリフトで荷物を運ぶ作業員|未経験でも始めやすい仕事のイメージ

もちろん大前提は「貨物事故ゼロ」。
それを目指すのは当然ですが、

雑貨路線は単価が高いので、万が一事故をしても“挽回できる”という側面もあります。

雑貨路線は体力的や精神的にダメージするデメリットも

長時間労働になりがちなトラック運転手のイメージイラスト

人にもよりますが、雑貨路線は手当が良く、稼ぎやすい反面、体力的・精神的にダメージを受けやすい仕事です。

このサイトを読んでいる方は、
「単にトラックが好き」という理由だけで転職を考えているわけではありませんよね。

・人間関係がつらい
・ストレスが溜まっている
・できるだけ一人で仕事がしたい

こうした理由で転職を考えている方が多いと思います。

せっかくストレスを減らすために転職したのに、
今度は体力的・精神的に消耗してしまっては本末転倒です。

それでは、転職した意味がありません。

そのため、
雑貨路線で収入アップを狙いたい人でも、

  • 人より体力に自信がある
  • ハードな作業をある程度割り切れる

こういった人でなければ、正直おすすめしません。

私はあまり推奨しない働き方です。

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体力に自信があるなら雑貨路線で高収入を狙うにもアリ

まとめ

  • 雑貨路線は バラ積み・ゲテモノが多く、体力的にかなりハード
  • 荷物の形状がバラバラなため、積み方のセンスや経験が必要
  • 貨物事故のリスクもあり、精神的なプレッシャーも大きい
  • その分、単価が高く、長距離×雑貨路線は高収入を狙いやすい

こんな人には向いている

人より体力に自信がある
バラ積み・重労働を割り切れる
稼ぐためなら多少のキツさは受け入れられる

逆におすすめしない人

体力や腰・肩に不安がある
・ストレスを減らす目的で転職を考えている
・楽な仕事を求めている

収入重視で攻めるなら雑貨路線も選択肢。
ただし、無理をすると長くは続かない。

自分の体力と目的を冷静に見極めて選ぶことが大切です。

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