長距離トラックでウイング車が選ばれる理由とは?現役ドライバーが語る仕事量と安定性【平ボディ比較】

長距離トラックはウィング車と平ボディどちらが良いかを比較しメリット・デメリットを解説する

長距離(2日運行)トラック運転手への転職で、

・箱車(ウイング車)
・平ボディ

どちらを選ぶべきか迷っていませんか?

結論から言うと、

  • 長距離ならウイング車(箱車)がおすすめです。

私自身、人間関係のストレスから一人で働ける仕事を求めて、トラック運転手になりました。

平ボディとウイング車の両方を経験しましたが、現在は

長距離のウイング車を選んでいます!

ウイング車は定期便に入りやすく、仕事が安定しやすいのもメリットです。

この記事では、実体験をもとに平ボディとウイング車の違いや、長距離でウイング車を選ぶ理由、メリット・デメリットを解説します。

目次

ウイング車の特徴

【ウィング車とは】

荷台の側面が上方に跳ね上がる開閉式パネル(ウィング)を備えたトラックです。

ウイング車の特徴を解説したイラスト。鳥が翼を広げたように側面パネルが開き、フォークリフトで積み下ろししやすい大型トラック

鳥が翼を広げたように見えることから、「ウィング車」と呼ばれます。

フォークリフトでの側面積み下ろしに最適なウイング車。アルミ仕様で扱いやすく、作業効率も抜群です。

長距離トラックのウィング車のメリット・デメリット

長距離トラック運転手が箱車を選ぶ理由を解説したイラスト。仕事が安定しやすく、荷物が濡れず荷崩れしにくい大型箱車トラック

私も現役の長距離トラック運転手ですが、箱車を選ぶ主な理由は次のとおりです。

  • 箱車は仕事が安定しやすい
  • 荷物が濡れず、はみ出さない

この2点が大きなポイントです。

実際に私も平ボディを経験しているので、その違いがよくわかります。

長距離トラックのウィング車のデメリットは?

  • 荷物によっては仕事がきつい場合がある
  • フォークリフトが使えない現場もある
  • 荷待ちが発生することもある

デメリットはありますが、会社選び次第でかなり回避できます。

シートをかける手間が省ける(楽)

大型平ボディトラックの荷台に荷物を積みシートをかけた状態

ウィング車や箱車は、平ボディ車と違ってシートをかける手間がないため、その分ストレスがかかりません。

【平ボディとは?】


・「荷台に屋根や壁がない、フラットな形状のトラック」 のこと
・荷台は平らで、側面と後方に「アオリ」と呼ばれる可動板が設置されている

平ボディトラックにクレーンで鉄骨を積み下ろしするイメージ

荷台が屋根・壁なしでオープンになっているため、
フォークリフトやクレーンで積み下ろしがしやすい構造!

反対に、平ボディ車で濡らしてはいけない荷物を運ぶ場合は、シートをかける手間が発生します。

平ボディトラックで荷物にシート掛けをするドライバー

また、大型のシートは大きくて重く、3.8mまで荷物を載せてすっぽりかぶせられるシートは、一人では持ち上げられないほどの重さです。

私も平ボディ時代に食材の原料や鋼材などを運びました。

平ボディトラックで荷物を雨から守るためにシート掛けをする運転手

特に食材の原料などは絶対に濡らしてはいけないため、晴れていてもシートを二重にしていました。

なぜなら、走行中に急な天候の変化で雨が降ってきても、対応ができないからです。

これが地味に体力や精神的なストレスにつながります。

その点、ウィング車や箱車は天候を気にせず運行できるため、これが大きなメリットになります。

荷物が荷台に必ず収まる(安心)

ウィング車は荷台から荷物がはみ出す心配がない

当たり前の話ですが、ウィング車や箱車なら、荷物がはみ出す心配はありません。

しっかりと囲まれた荷台構造のおかげで、どんな天候でも荷物を安全に運べる上、運送中の落下や破損リスクも軽減できます。

反対に平ボディ車は、箱車やウィング車では積めない特殊な荷物を扱うケースが多く、サイズによっては荷台からはみ出すこともあります。

大型平ボディトラックで荷台からはみ出す長尺の鉄骨を運搬する様子

特に鋼材や長尺物などを積む現場では、荷台からのはみ出しに注意が必要で、シート掛けや固縛作業の手間も増えがちです。

その点、荷物が完全に収まるウィング車や箱車は、作業効率が高く安全性も高いため、長距離ドライバーから選ばれやすい理由の一つです。

ウィング車や箱車は仕事が多い(安定)

ウィング車や箱車は仕事が多く安定しやすい

長距離トラック運転手がウィング車や箱車を選ぶ理由の一つは、

・食品
・宅配
・医療
・生活雑貨

など、生活に必要なものを運ぶため需要が多いという点です。

需要が多いということは、仕事が多く、安定しているということでもあります。

ウィングを開放すれば荷室が横から全部見える状態になり、フォークリフトでパレット積載作業がとても楽になる設計です!

ウィング車はフォークリフトでパレット積載作業がしやすい

ウィング車はパレット積みができるため、幅広い荷物に対応できる点も魅力であり、仕事が安定しやすいのです。 

また、箱車は悪天候でも荷物が濡れないというメリットがあります。

ウィング車や箱車は雨天でも荷物が濡れにくい

さらに、箱車には空調・冷蔵・冷凍機能があるタイプもあり、食品などにも対応できます。

こういう働き方ができる会社を選べば、
長距離トラックでもかなり楽になります。

現役運転手が語る!平ボディ時代との違いや比較も

長距離トラック運転手が乗る大型平ボディ車

私はウィング車と平ボディの両方を経験しています。

現在はウィング車や箱車を推奨しています。

ウィング車・箱車と平ボディの違いやメリットを、現役トラックドライバーの視点で解説します。

積み込みに時間がかかる場合が多い

大型平ボディトラックに鉄骨・鋼材を積み込む作業は時間がかかる

私は平ボディ(平車)の経験が10年ほどあります。

運んでいた荷物は、

  • 鉄骨・鉄筋(主に建設現場向け)
  • 鋼材(H形鋼・C形鋼など)

が中心でした。

鉄骨や鉄筋、鋼材の仕事がないときは、大手運送会社から仕事をもらい、食品の原料・建築資材・雑貨など幅広く運んでいました。

私が経験した中で、積み込みに最も時間がかかったのは鉄骨の仕事です。

当時の積み込みは、土曜日に積み置きして月曜日の朝に荷下ろしという流れでした。

大型平ボディトラックで鉄骨を土曜日に積み込み月曜日に荷降ろしする流れ

結論から言うと、積み込みに半日(6時間以上)かかりました。

その理由は以下の通りです。

・天井クレーンを使って自分で積み込む必要があった
・H鋼のような鉄骨の梁が大量にあり、荷台への昇り降りを何度も繰り返した
・体力の消耗が激しかった

大型平ボディトラックに天井クレーンで鉄骨を一人で積み込む作業

また、鋼材関係の積み込みも時間がかかるうえに、濡れて錆びるとNGになるため、シート掛けもかなり大変でした。

大型平ボディトラックの荷台にシートをかける作業の様子

一方で、1本10tの柱を1本だけ運ぶ仕事もありました。

大型平ボディトラックで鉄骨1本を運ぶ積み込み時間15分のもらい仕事

このような運搬は「もらい仕事」で、積み込みは15分程度で終了することもあります。

とくにフリーの平ボディ(平車)は、何を積むか分からないため、ハマるときは本当にハマります。

荷下ろしも半日以上かかる場合もある

大型平ボディトラックから建設現場で鉄骨をクレーン荷下ろしする様子

私の経験で、平ボディ(平車)で荷下ろしに最も時間がかかったのは、6時間以上でした。

その時は、大型施設の建設現場での鉄骨の荷下ろしです。

鉄骨は

  • 梁
  • 柱

などは比較的早く降ろしてもらえます。

当時の建築現場は愛知県のとあるイオンの現場で、現場自体は広いのですが、建物が建つ場所は狭かったです。

そのため、柱を立てて梁を付けてからでないとスペースが空かないとの理由で、私が積んでいた階段や胴縁などは最後に取り付けることになり、一番最後の荷下ろし順番になりました。

大型平ボディトラックで長尺の鉄骨を積載して長距離輸送する様子

結局、8時に現場に到着して、荷下ろしが終わったのは14時を過ぎていました。

他にも現場仕事で長時間待たされた経験は数多くあります。

現在はウィング車でフリー便をやっていますが、ウィング車も待たされることはあるものの、
私の経験では平ボディの方が荷下ろしに時間がかかる傾向があると感じます。

荷下ろし先を下調べする必要がある場合が多い

ウィング車も初めて行く場合は下調べが必要なことがありますが、平ボディも意外と下調べが必要なケースがあります。

鋼材関係で、大型倉庫から街の鋼材屋さんへ運搬する場合は、一度覚えてしまえば次からは安心です。

平ボディトラックで鋼材を運ぶ際に荷下ろし先を事前に下調べするイメージ

しかし、現場への運搬や納品などは毎回下調べが必要です。

平ボディトラックで建設現場へ向かう前に地図で荷下ろし先を確認するトラック運転手

また、建設現場や建築現場などは、まだ地図に載っていない場所もあります。

積み込み地で地図をもらえますが、手書きのものが多く、中には雑な地図もありました。

平ボディトラックで建設現場へ向かう際に使う手書きの案内地図

私も平ボディで現場行きの運搬をしていましたが、雑な地図が多かったように感じます。

同じ平ボディでも、運ぶ荷物によっては下調べが必要なケースが多くなります。

ウィング車や箱車の方が需要が多い為に選ばれる|まとめ

ウィング車や箱車は荷物の積み下ろしがしやすく、需要が多いため長距離トラック運転手に選ばれる理由を解説するイラスト。

長距離トラックで働くなら、ウィング車や箱車は、

  • 安定
  • 効率
  • 安全

の3つがそろっており、選ばれやすい車種です。

実際に、シート掛けの手間がなく、
仕事量も安定しているため、

長く続けやすい働き方になります。

ただし、すべての会社が同じ条件ではありません。

同じウィング車でも、

「荷物・現場・働き方」によってはきつく感じることもあります。

デメリットを避けて働きやすくするには、

 「会社選び」が一番重要です。

失敗しないためのポイントは

下記で詳しく解説しています

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