トラック運転手に転職を考えている方で、長距離を希望している方へ。
会社選びや運ぶ荷物について、悩んでいませんか?
会社選びや「何を運ぶか」ももちろん大切ですが、
長距離トラックでストレスを軽くしたいなら、
- 高速指定の便を選ぶ
これが、ストレスを軽減する方法のひとつです。
私自身、20代の頃に小規模な運送会社で働いていたときは、
現在は全線高速指定の便で働いており、
その分ストレスが大幅に減ったと感じています。
トラック運転歴10年以上の私が、
なぜ高速道路がストレス軽減につながるのか、詳しく解説します。
全高速の長距離トラック運転手はストレス減る理由は

私は長距離トラック運転手として、高速指定の会社や便を推しています。
その理由は、高速道路指定だとストレスが溜まりにくいからです。
トラック運転手歴10年以上、現役のドライバーである私の経験も交えてお伝えします。
クルーズコントロールでリラックス

高速指定のトラック運転手にとって、クルーズコントロールは大きな助けになります。
大型トラックのクルーズコントロールとは、
・アクセルペダルを踏み続けなくても走行可能
・あらかじめ設定した速度を維持して走れる
・高速道路などでの長距離運転の負担を軽減する機能
最近の大型車には安全装備が充実しており、車間距離を維持する自動追従(ACC)など標準搭載されていることも少なくありません。

車間距離を維持する自動追従(ACC)の機能は、
- 設定速度を決める(例:時速100 km/h)
- 車間距離を選択(1秒・2秒など)
- 前方の車両をレーダーやカメラで検知
- 車間が短くなると減速やブレーキを自動で行う
- 前方が空くと再び設定速度まで加速
アクセルペダルから足を離しても一定速度を保てるため、長時間運転でも足腰への負担が減ります!
また、ACC搭載車なら前方車との車間距離を自動調整。合図なしに急ブレーキを踏む必要が減り、追突リスクの回避にも繋がります 。
運送会社では、事故を起こすと減給される会社が多いのが現実です。

そういったリスクが軽減されるため、高速でのクルーズコントロール(特にACC)があると、ストレスも大きく減ります。
到着までの時間が予測しやすい

高速指定(有料道路など)を選ぶことで、到着までの時間が予測しやすくなります。
特に長距離のドライブでは、正確な到達時刻を把握できることが大きなメリット!
🌙 深夜の長距離走行が◎
私が特にオススメするのは、深夜に走行する長距離トラック運転手。
その理由は、
・深夜帯は交通量が少ない
・渋滞がほとんど発生しない
・到着時間の予測がしやすく、時間管理がしやすい
・ストレスを最小限に抑えられる
☀️ 昼間とは大違い:ストレス軽減
逆に、昼間の一般道路では交通量が多く、渋滞や割り込みなどによって運転ストレスが増加しやすいです。
特にトラックの場合は、他車からの割り込みに悩まされることも多いですよね。

夜間は交通量が少ないので割り込まれることが少ないです。
- 高速走行を指定すれば、到着時間が予測しやすくなる
- 深夜の長距離走行なら、渋滞の心配が少なくストレスフリー
- 昼間の一般道路と比べ、運転の負担が大幅に軽減される
したがって、「高速指定+深夜の長距離運転手」という組み合わせは、時間予測がしやすく、ストレスも少ない理想的な働き方と言えます。
渋滞や通行止めの時は回避しやすい

長距離を走る高速道路の大型トラック運転手は、渋滞や通行止めになってもスムーズに迂回できます。
ルートによって違いはありますが、運行ルートが多数用意されているのが強みです。
例えば新東名が通行止めになった場合でも、東名や中央道など別のルートで迂回できるため、複数のルートが頭に入っていればストレスも軽減されます。

私は東海〜関東を結ぶ夜間のフリー運行を経験しましたが、複数の迂回ルートがあるため、交通トラブルに巻き込まれても安心感があります。
昼間の一般道なら、少し迂回しただけでも渋滞に巻き込まれがちですが、高速の夜間運行では迂回先も意外とクリアなことが多いです。
一般道より事故する確率が減る

高速指定だと、一般道に比べて事故の確率が下がります。
一般道では信号・渋滞・自転車・歩行者など、
事故につながるリスクが多く存在します。
高速道路は、信号や横断歩道、自転車・歩行者などの障害物がなく、車両同士の走行に特化した道路設計です。
一般道に比べて阪神高速道路の事故リスク(走行距離あたりの事故件数)は、なんと約1/10。
引用元 阪神高速
リスクが減るということは、ストレスも減るということです。
ただし、高速道路での事故は命に関わる重大事故になる可能性が高いため、
細心の注意が必要です。
SAはトイレや売店が豊富

長距離トラック運転手をやると、「430(ヨンサンマル)」を守らなければなりません。
「430」とは、4時間運転したら30分休憩を取りましょうというルールのことです。

つまり、長距離トラック運転手には定期的な休憩が義務付けられているということになります。
休憩場所として、一般道ではコンビニや道の駅などが利用されますが、
コンビニは駐車スペースが狭く、大型車は停めにくい上に、トイレも使いにくいことがあります。

その点、「高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)」あれば、
トイレ環境が良く、売店や飲食店も豊富なので、休憩によるストレスが大幅に軽減されます。
全高速の長距離トラック運転手の注意点やデメリットは

全高速の長距離トラック運転手はストレスが減るメリットがある反面、当然、デメリットもあります。
現役ドライバーが実際に感じたデメリットをまとめました。
深夜の高速は睡魔に襲われやすい

私が推している長距離トラック運転手の働き方は、深夜の高速指定便の運行です。
深夜の運行になるため、基本的には夜勤ということになります。

私自身は夜勤の経験が長く、慣れている方ですが、
それでも深夜の高速道路では睡魔に襲われやすいのが現実です。
私は前々職で自動車部品メーカーに14年勤務しており、
その会社は2交代制だったため、夜勤の経験もありました。

前職でも夜間の運行をしており、やはり夜勤が基本でした。
では、なぜ深夜は睡魔に襲われやすいのか――
最大の理由は「昼間に眠りにくいこと」です。

特に家庭を持っている方は、昼間に家族がいるため、静かに寝られないという現実があります。
また、人間の体は本来「昼に起きて夜に寝る」ようにできているとも言われており、
この「自然のリズム」に逆らうこと自体が負担になるという意見もあります。

私自身は慣れているとはいえ、深夜の運転中に睡魔に襲われることは実際にあり!
これは注意すべきポイントであり、デメリットのひとつでもあると思っています。
深夜はSAが満車で駐車できない

次のデメリットは、深夜のサービスエリア(SA)や道の駅が満車になりやすいことです。
これは、長距離トラック運転手にとって大きな悩みのひとつです。
長距離トラックは、夕方に積み込みを行い、夜間に移動して翌朝に荷下ろしをするパターンが多いです。

そのため、荷下ろし場所の近くまで夜のうちに移動し、SAや道の駅などで仮眠を取るドライバーも多くなります。
また、一般的なサラリーマンのように「朝6時に起きて夜11時に就寝」という規則正しい生活とは異なり、
長距離トラック運転手の生活リズムは不規則になりがちです。

そのため、夜の何時にSAが満車になるかは決まっておらず、時間帯や地域によって大きく変わります。
私が推している長距離トラック運転手の働き方は深夜の高速指定便ですが、
深夜のSAや道の駅では、満車で駐車できないことが多く、これが明確なデメリットのひとつです。
全高速の長距離トラック運転手は一般道よりストレスフリー|まとめ

全高速の長距離トラック運転手は、一般道に比べて明らかにストレスが少ない働き方です。
- クルーズコントロールやACCの活用で、長距離運転の負担を軽減
- 深夜の高速走行なら渋滞も少なく、時間管理がしやすい
- 複数のルート確保で通行止めや渋滞も柔軟に回避可能
- 事故のリスクが少ない設計の道路環境
- SA・PAの設備が充実していて、休憩によるストレスも少ない
一方で、深夜の睡魔や満車のSA問題といったデメリットもありますが、それらを理解して事前に対策を取ることで、快適な運行が可能になります。
実際に全高速指定で働いている私としては、「高速指定+深夜便」の組み合わせこそが、ストレスを最小限に抑えられる理想の働き方だと感じています。