長距離トラック運転手は通勤回数が減りストレス無い?3~5日運行のメリットも

ストレスから解放されたい40代・50代に向けた長距離トラック運転手の転職ガイドのアイキャッチ画像

長距離トラック運転手はストレスが少ない?

長時間労働や拘束時間が長いから、逆にストレスが溜まるんじゃないの?

そう思う方も多いかもしれません。

でも、実際に現役で走っている私の結論はこうです。

通勤回数が減り、
自分の時間が増えることで、
ストレスは確実に減ります。

さらに、ほかにもメリットはたくさんあります。

もちろん、いいことばかりではありません。デメリットもあります。

この記事では、現役長距離ドライバーの視点から、ストレスの実態とその理由、そしてメリット・デメリットについてリアルにお伝えします。

目次

長距離トラック運転手はストレス減る理由は

赤い大型トラックと悩む表情の男性ドライバー。長距離運転のストレス軽減に関するイメージ。

私が長距離トラックを推す理由は、主に2つあります。

  • 通勤回数が減る
  • 高速指定で渋滞が少ない

この2つ、一見地味ですが、意外とストレスの原因になります。

もちろん、中にはあまりストレスを感じない方もいるかもしれません。

しかし、私自身はこの2つにかなりストレスを感じていました。

そこで今回は、実体験を交えながらこの2つの理由についてお伝えします。

3~5日運行の運行は通勤回数が減るから

朝の渋滞で混雑する道路。長距離トラック運転なら通勤回数が減ってストレスも軽減できるイメージ。

現役の長距離ドライバーである私が感じている、ストレスが減る理由のひとつは、
通勤回数が圧倒的に減ることです。

当たり前ですが、会社に勤めている限り通勤は毎日発生します。

通勤でストレスが溜まる原因の多くは、

・自宅から会社が遠い
・満員電車
・大渋滞

などではないでしょうか。

より条件の良い会社やホワイト企業を探すと、どうしても勤務地が自宅から遠くなりがちです。

必ずしも、近所に自分に合った職場があるとは限りません。

ちなみに、全国の平均通勤時間は

片道39.5分(往復約1時間19分)とされています
(2021年調査)。

私の周囲でも「片道1時間以内」が多く、中には1時間超えも珍しくありません。

片道1時間通勤の一日スケジュール例。6時起床、7時出勤、8時会社到着、18時退社、19時帰宅、23時就寝。

上記の例はあくまでも定時で終わった場合の話で、
残業をすればさらに帰りは遅くなります。

とはいえ、通勤のためだけにアパートを借りるのは、コスパが悪すぎます。

ただでさえ仕事でクタクタなのに
さらに通勤でも疲れてしまう……

これでは身体がどんどん疲弊していきます。

そこで、長距離トラック運転手という選択肢です。

このサイトを見ている方の中には、

・人間関係に疲れた
・コミュニケーションが苦手
・子どもが自立して、自分の時間を大切にしたい

と考えている方も多いのではないでしょうか?

その点、長距離トラックは2日以上の運行が基本なので、通勤回数が自然と減ります。

通勤しない日があるというのは、

思っている以上にラク!

通勤時間がなくなった分、すべてが自分の自由時間になります。

・映画や読書に没頭したい人
・オンラインゲームやPC作業に集中したい人
・一人の時間を楽しみたい人

そんな方には、長距離トラック運転手は本当におすすめです。

高速指定で渋滞ストレスが減るから

高速道路を走行する複数の大型トラック。渋滞のないスムーズな運行の様子。

私は高速道路の運転が好きで、高速指定の長距離ドライバーという仕事を推しています

このサイトは、前提として高速指定の長距離運行を目指す方向けの内容です。

・高速を運転すると眠くなる
・高速の運転が好きじゃない

という方には向いていません。

このままページを閉じてください。危険です。

では、なぜ高速指定を推すのか――

その理由は、

圧倒的にストレスが少ない

と感じるからです。

私が推しているのは、夜間運行が基本の高速指定便です。

昼間に2tや4t車で企業や個人宅から荷物を大きな倉庫へ集配し、
その荷物を夜間に大型やトレーラーで全国へ発送するような業務形態を、私はおすすめしています。

昼間に集荷し、夕方に積み込み、夜間に運行する長距離トラックの勤務スケジュールを図解したイラスト

夜間であれば、一般の人や企業はお休みなので、高速道路も比較的空いています。

当然、朝のような通勤ラッシュもありません。

スイスイ走れるので、運転ストレスが大幅に軽減されます。

※注意点

・夜間運行をしている運送会社は多いため、夜間の高速道路はトラックが多いです。

・そのため、事故や災害で通行止めが起こると、大渋滞になるリスクもあります。

運行先の時間が全て自分のものになるから

トラックの車内で読書とコーヒーを楽しむ長距離ドライバー。自由時間を満喫している様子。

長距離トラックでストレスが減る理由のひとつに、
運行先での時間がすべて“自分の自由な時間”になることが挙げられます。

これは先ほど紹介した

  • 通勤回数が減るからストレスが減る

という話と少し重複するかもしれませんが、今回は私の実体験ベースでお話しします。

私は30歳で結婚し、30代前半で2人の娘に恵まれました。
現在は妻と、社会人の娘、高校生の娘の4人家族です。

子どもが生まれたばかりの頃は、毎日通勤できる製造業(自動車部品関連)の会社に勤務していました。

しかし現在は、子どもも自立し、夫婦関係も「ラブラブ!」という感じではなく、
お互いにちょうど良い距離感で生活しています。

※ちなみに、離婚や別居ではありません(笑)

・今は長距離トラック運転手として勤務
・夫婦で週に2〜3回会って、穏やかに会話する程度の関係

ここで言いたいのは、夫婦関係が長く続けば、毎日会わなくても大丈夫な人が多いということです。

もちろん、中には何十年たってもラブラブなご夫婦もいるでしょう。

ですが多くの人は、結婚20年も経てば

毎日会わなくてもいい

という方が大半ではないでしょうか。

だからこそ、長距離トラック運転手は“運行先がすべて自分の時間になる”という大きなメリットがあります。

通勤や家事なども基本的には発生しないため、
その時間すべてが「自分の時間」になります。

でも「やることがない…」と思う方へ

配送先で時間が余り、暇を持て余しているトラック運転手のイラスト。やることがなく困っている様子。

「出先で時間が余っても、やることがない……」

という方もいるかもしれません。

そこで、私の過ごし方の一例を紹介します!

  • 本を読む
  • 映画を観る
  • 筋トレ&軽いランニング

私は本や映画が好きでよく見ますし、出先で筋トレやジョギングもしています。

運行中でも、意外と充実した時間を過ごせています。

また、ほかのドライバーさんにも聞いたことがあります。

・Nintendo Switchなどのゲーム
・オンラインゲーム
・ノートパソコンでのゲームプレイ
・写真撮影・編集してインスタ投稿

趣味の時間に没頭できるのも、長距離運転手ならではの魅力です。

時間の使い方は人それぞれ。

でも、その「自由な時間」がちゃんと確保できるというだけでも、
長距離トラック運転手はストレスが減る仕事だと私は思います。

長距離トラックの3~5日運行のメリット

3日以上の長距離運行のメリットを考えているトラック運転手のイラスト。大型トラックの横で悩んでいる表情。

長距離トラック運転手として働くうえでの、メリットとデメリットをそれぞれまとめました。

高収入を得やすい

長距離トラック運転手の最大のメリットは、
何といっても高収入を得やすいことです。

地場(地元エリア中心)の運転手よりも、長距離の方が運賃が高く
そのぶん給料にも反映されやすくなります

地場とは、日帰りで複数の配送先を回って帰社することです。

長距離トラック運転手の1日の仕事ルート例|出発から複数の納品先を経て帰社までの流れを図解

また、同じ長距離運行でも、4tより大型トラックの方が収入は上がりやすいです。

15トントラックと4トントラックの積載量比較イラスト。積める量が多いほど運賃が高くなることを示している。

その理由は、大型トラックの方が定期便などの“安定した運行”をもらいやすいからです。

でも、トレーラーの方が運賃が良くて、給料も高いんじゃないの?

と思う方も多いかもしれません。

もちろん、トレーラーの方が運賃が良いケースもあります
ただしそれは、安定した定期便をもらえている場合に限ります。

トレーラーは車体が大きいため、入れる倉庫や配送先が限られます

トレーラーは工場や倉庫には入れるが、都市部や商業施設には進入できないことが多いことを示すイラスト


さらに、トレーラーの車両台数は、大型トラックに比べて圧倒的に少ないのが現実です。

そのため、トレーラーよりも大型トラックの方が、稼ぎやすく、安定しやすいと私は感じています。

人間関係が少ない

高速道路を走行するトラックと笑顔で運転するドライバー。人間関係のストレスが少ない長距離トラック運転手のイメージ。

なんと言っても、長距離トラック運転手の最大のメリットは「人間関係が少ない」ことではないでしょうか。

このサイトを見ている方も、

・コミュニケーションが苦手
・人間関係に疲れた
・一人の時間が欲しい

と思っているからこそ、この記事を読んでいるのではないかと思います。

実際に、現役の長距離ドライバーである私も人間関係が苦手でしたが、
この仕事ではストレスフリーで毎日を充実して過ごせています。

一人の時間が多い仕事には、たとえば

・夜間警備
・清掃スタッフ
・倉庫のピッキング仕分け
・製造業のライン作業

など、学歴不問の仕事もいろいろあります。

ただ、これらの仕事は時間の流れが遅く感じやすいのが難点です。

工場のライン作業で単調な作業を繰り返しながら時間の流れが遅く感じている作業員の様子。

私も以前、大手自動車部品メーカーでライン作業をしていましたが、
1時間に何度も時計を見てしまうほど、時間がなかなか進まない感覚がありました。

その点、長距離トラック運転手は、運転している時間が長く、時間に追われることも多いため、1日があっという間に過ぎていきます。

青空の下、高速道路を走る大型トラック。運転中は景色が流れ、時間の経過が早く感じられる様子。

積み込みや荷下ろしにも時間指定があることが多く、意外と「のんびりしているヒマがない」くらい忙しく感じることも。

たとえば、3日運行を2回こなせば、もう1週間が終わっているなんてことも普通にあります。

長距離トラック運転手の3日以上運行スケジュール例を示したカレンダー。愛知から関東、東北への往復運行が中心。

人間関係が少なく、時間の流れも早く感じる――

だからこそ、ストレスも少なく感じられるのが長距離トラックの魅力です。

長距離トラックの注意したいデメリット

長距離トラック運転手のデメリットや注意点を疑問に思っている表情の運転手とウイング車のイラスト

長距離トラック運転手で気をつけたいデメリットは、次の2つです。

  • 1日の労働時間が長い
  • 2日以上の運行は孤独になりやすい

労働時間が長い

長時間労働になりがちなトラック運転手のイメージイラスト

 

運送会社や便によって違いはありますが、基本的に長距離トラック運転手の労働時間は長くなる傾向があります

私が推しているのは、高速道路を使った長距離の運行便です。

荷物の積み込み時間は、近距離でも長距離でも基本的には変わりません

・長距離だから積荷が少ない
・短時間で積める

ということはほとんどありません。

そして、長距離の場合は運転時間が長くなるため、必然的に労働時間も長くなります。

でも、安心してください。

「2024年問題」をご存じでしょうか?

いわゆる「物流の2024年問題」とは、

働き方改革関連法に基づく、トラックドライバーの労働時間規制

のことです。

2024年4月1日以降に適用された「改善基準告示」により、
(※一部の特例を除く)

長距離トラック運転手の1日の拘束時間と休息時間のスケジュール図解

主な規制内容:

  • 年間拘束時間:3,300時間以内
  • 月間拘束時間:284時間以内
  • 1日の拘束時間:13時間以内
  • 休息時間(勤務終了〜次の始業まで):最低9時間
  • 休日:法定休日を含めて週1日以上の取得

このように、法律により労働時間や休日が明確に定められているため、

かつてのような

無制限で無茶苦茶な働き方

基本的にはなくなっています。

さらに、これ以上の休みが欲しい場合は、有給を使ったり、配車担当に相談することで調整も可能です。

何度も繰り返しになりますが、それを実現するには“会社選び”が非常に重要です。

自分に合った会社を選ぶこと。

これが、長く快適に働くためのカギになります。

運行は孤独になる

長距離トラック運転手が孤独を感じやすいことを表現したイラスト

長距離トラック運転手の運行は、孤独になりやすい仕事です。

もちろん、電話やSNSで他のドライバーとコミュニケーションを取ることはできますが、
実際の運行中は一人きりになる時間が圧倒的に多いです。

コミュニケーションが少なく、人間関係に疲れた人にとっては、
ひとりの時間を満喫できる反面、「孤独さ」を感じることもあります。

とはいえ、このサイトを見ている方は、

  • 人間関係に疲れた
  • ひとりになりたい
  • コミュニケーションが苦手

という方が多いのではないでしょうか?

であれば、この“孤独”はむしろ心地よいものかもしれません。

長距離トラックの車中泊でくつろぐドライバー。ノートパソコンを操作しながら飲み物を手に、寝台でゆったりと過ごす様子。

実際、現役長距離ドライバーの私は、かつて工場勤務をしていました。

工場では毎日、同じ人の顔を見て、同じようなコミュニケーションを繰り返します。

上司
・部下
・同僚

もちろん、良い部分も見えてきますが、当然ながら嫌な部分も見えてきます。

特に私は気を使いやすい性格なので、
毎日同じ人と長時間一緒にいると、精神的にかなり疲れてしまいます。

その点、長距離トラック運転手は基本ひとりの仕事

長距離トラック運転手が自然の中を一人で運転する様子のイラスト。人間関係のストレスが少ない仕事の魅力を表現。

誰かと無理に話す必要もなく、人間関係のストレスから解放されます。

反対に、

・みんなとワイワイ騒ぎたい
・集団生活が大好き
・コミュニケーションが大好き

という方は、おそらくこのサイトを見ていないでしょう!

世間一般から見れば、「孤独」はデメリットに思えるかもしれません。

しかし、このサイトを見ているあなたにとっては、逆にメリットかもしれません。

運転好きなで人間関係苦手な方は長距離トラックおすすめ

運転が好きで人間関係が苦手な40代・50代に向けた長距離トラック転職ガイドのバナーイラスト

長距離トラック運転手は、次のような方にぴったりの働き方です。

・運転が好きで、ひとりの時間を大切にしたい
・通勤や人間関係のストレスを減らしたい
・自分のペースで仕事をしたい

高速道路中心の運行で渋滞も少なく、通勤回数も減るため、心と体にゆとりが生まれます。

  • 静かに稼ぎたい
  • 干渉されたくない

そんな方こそ、長距離トラックで自分らしい働き方を実現できます。

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