長距離トラック運転手を始めたいけど、拘束時間や走行距離が長くてキツいと感じている方も多いと思います。
不安になりますよね。
私も長距離を始める前は、家を出たら1〜2週間くらい帰れないと思っていました。
結論を先に言うと、実際は週に数回は帰れます。
その理由は、2024年問題です。
(働き方改革による労働時間の規制)
- 国が「ドライバーさんは、もう絶対に無理しちゃダメ!」という厳しいルールを作ったから
- 会社が「ルールを守るために、早く家に帰れる仕事」をたくさん用意しているから
今回はフジトランスポートで実際に走った、夜間の長距離便を紹介します。
拘束時間や休息時間、走行距離など、長距離トラックへの転職を考えている方の参考になればと思います。
この記事は、長距離トラックへ転職しようか迷っている方や、未経験から挑戦したい方に向けた記事です。
専門的な話よりも、「実際どうなの?」を現役ドライバー目線で分かりやすく伝えることを重視しています。
フジトランスポート|2日運行の長距離(夜間)を画像付きで公開
これが実際に私が運行している車両です。

新車から乗っているわけではありませんが、Y先輩から譲り受けた車両で、
まだ3万kmしか走っていませんでした。
フジトランスポートは新型車両が多く、
私も実際に入社して半年で新型車両に乗ることができました。
ちなみに、入社して最初の車両はベテランの先輩から受け継いだ
運転席後方に寝台があるフルキャブでした。

4カ月ほど乗りました。
2代目はE先輩から受け継いだ日野です。
運転席上部に寝台があるショートキャブです。

約1カ月乗りました。
約半年で、フルキャブ、ショートキャブ、低床4軸、高床3軸(10輪)を乗らせてもらいました。
フジトランスポートは大手で車両がたくさんあるため、
いろいろな車両に乗ることができ、良い経験になりました。
一番の魅力は、安全装備が充実しているので、安心・安全で精神的な負担が少ないところです。

その反面、新しい車両なので傷や洗車など、気を使う部分もあります。
正直、私は車両やメカにあまり詳しくないので、細かい説明はできません。
なので、フジトランスポートの車両について詳しく知りたい方は、
フジの公認YouTubeでいろいろ発信されていますので、のぞいてみてください。

さて、今回は中部〜東北間の便を紹介します。
この便は、フジトランスポートに入社して約半年で担当した便です。
今回紹介する運行は、赤丸で囲った部分。

・1日目 愛知→山形
・2日目 宮城→静岡

1日目と2日目では荷主さんが違います。
運ぶ荷物もガラッと変わるので、新鮮で気分転換にもちょうどいいです。
1日目は愛知発の山形着
1日目は、愛知県A市→山形県B市までの夜間運行です。

支店の出発は22時30分なので、22時に出社して準備や点呼を行い、22時30分に支店を出発します。
1日目の便は少し変わっていて、積み込みはありません。

荷主さんが荷役(荷物を積む作業)をしてくれています。
私の憶測ですが、
・積み込み
・移動
・荷卸し
まで全て行うと、労働時間がオーバーするため、荷主さん側で荷役を行っているのだと思います。
(間違っていたらすみません)
通常であれば、積み込みをしてから長時間の移動になります。

ですが、この便は積み込みがない状態から出発できるので、綺麗な状態のまま走れるのが少し嬉しいです。
私は高速道路の運転が好きなので、自然と気持ちも上がります。
荷主さん、いつもありがとうございます。

トラックは常に荷主さんのところへ置いてあるため、支店からは社用車で荷主さんの場所まで移動します。
15分ほどで到着します。

荷主さんの場所へ着いたら、車両点検・受付を済ませ、伝票を受け取って出発です。
23時頃に出発!
(積み込みなし)
愛知県A市→山形県B市までは約700kmです。

8時間以上かかるため、430休憩は2回取ります。
430とは、4時間以上連続で運転してはいけないというルールで、4時間以内に30分の休憩を取る必要があります。

約700kmの運行ですが、途中でしっかり休憩を取れるので安心して走れます。
私の場合は、2時間以上連続で運転するとトイレに行きたくなるので、430休憩も分割して取ります。

他の先輩は分割せずに30分休憩を2回取る方もいますが、私が数ヶ月走った結果、この休憩スタイルが一番合っています。
上司から休憩場所や休憩時間を細かく指定されることもありません。安全に運行できていれば自由度が高いので、安心して走れます。
最初に休憩するのは足柄SAです。

深夜の高速道路のSAは、夜間運行のトラックドライバーで大変混雑しています。
特に新東名は関東〜関西を結ぶ大動脈のため、夜間でも満車に近い状態になることが少なくありません。

枠内に停められないトラックが出るほど、深夜のSAは混雑しています。
多くのドライバーが休憩場所を確保しながら運行しているのが現実です。
私は足柄SA(上り)に入ったら右側へ進み、トレーラー専用枠の近くを探します。
・右側にトレーラー専用枠
・左側にトイレや売店
理由は、多くのドライバーがトイレや売店の近くに停めたがります。
トイレから遠いトレーラー専用枠付近は比較的空いていることが多いからです。
私も休憩場所を確保しやすいため、このあたりをよく利用しています。

また、出発してから2時間以上経つため、トイレに行きたくなるタイミングでもあります。
色々なSAで休憩を試した結果、私が最初の休憩を足柄SAにする理由は、駐車しやすいからです。
とはいえ、足柄SAは人気があるため、たまに停められず、そのまま次のSAまで走ることもあります。
2回目の休憩は菖蒲PAで430をリセット

足柄SAから菖蒲PAまで約2時間弱!
積み地から菖蒲SAまで計約3時間50分の運転で菖蒲SAに到着です。

これで1回目の430(30分休憩)がリセットできます。
トイレ休憩も兼ねて菖蒲SAで10分休憩して出発します。

ここから先、東北道に入りますが、交通量が少なくなるので眠気が来やすい区間です。
この先、430(30分休憩)を1回取れば荷卸ろし場所まで着けますが、
今回は2回目の、430(30分休憩)も分割で休憩しました
3回目の休憩は黒磯PAで10分休憩

前半の足柄SAと菖蒲PAの休憩は私のルーティンになっていますが、それ以降は調子が良ければ吾妻PAまで一気に行きますが、少しでも眠気が来たら間に休憩を挟みます。

どこまでも安全運転で行きます。
菖蒲PAから黒磯PAまでは約1時間30くらい、ちょうど眠気が来やすいころとカフェインをとっていつのでトイレも兼ねて

ここでは10分は休憩。トイレなどで外に出ると眠気も取れて丁度いい
次は吾妻PAで行きます
最後の休憩は吾妻PAで430リセット

黒磯PAから吾妻PAまでは約1時間30分です。
眠気が来たり、トイレに行きたくなったりする頃です。

また、コンビニもあるので最後の休憩場所に選んでいます。
吾妻PAから荷下ろし地までは約1時間10分くらいです。

その後、荷下ろし作業もあるので、ここで少し食事をします。
また、夜が明けて明るくなる時間帯なので、眠気も覚めてきます。
ちなみに、この日は長女が弁当を作ってくれました。

愛妻弁当ではなく、愛娘弁当!
前日の晩御飯のおかずを使った弁当ですが、長女が作ってくれたので格別でした。
愛情がこもっていて美味しくいただきました!
お腹もいっぱいになったところで出発!
荷下ろし場所まで一気に向かいます。
山形県B市|荷下ろし場所に到着

8時30分ごろに到着しました。
積み込みは荷主さんに行ってもらえましたが、
荷下ろしは自分で行います。
フォークリフトなどを使って荷下ろしをします。

荷量によりますが、今回は1時間30分くらいで終わりました。
その後は近くの支店で休息を取ります。
支店での休息時間は約12時間

2日目の積み込み場所は宮城県C市です。
支店からは約1時間の移動になります。
この日は10時30分ごろに支店へ到着しました。

22時30分の出発まで支店で過ごすため、滞在時間は約12時間以上です。
通勤時間がないので、休息時間はすべて自分の時間です。

今回、私は吾妻PAで食事を済ませているので、シャワーを浴びて寝るだけです。

近くにはコンビニや道の駅があり、先輩や他のドライバーさんたちは食事に出かけることもあるようです。
徒歩10分くらいなので、すぐに行けて便利です。
過ごし方は人それぞれです。

私は睡眠以外の時間は、本を読んだり映画を見たりして過ごしています。
2日目は宮城発の静岡着

2日目の起床は22時です。
運行先の支店で仮眠するため通勤はありません。
開始点呼の30分前に起きれば十分です。
2日目の帰りの運行距離も長いため、
睡眠だけは最優先で確保したいからです。

歳を取ると自律神経が乱れやすくなりますので、
睡眠は特に大切だと感じています。
22時に開始点呼をして、宮城県C市に向かいます。

今回の運行内容は、最大手宅配会社の荷物です。
カゴ台車がメインなので、高速道路の運転が中心の運行になります。
ここの荷主さんの良いところは、必ず事前連絡が来ることです。

到着時間の30分〜1時間前に必ず連絡があり、「○時に○○バースへ着車してください」と案内があります。
そのため、時間調整ができて助かります。
今回は23時30分着・0時発なので、予定通り22時30分に出発します。
宮城県に23時30分に到着

約1時間で宮城県C市に到着しました。
積み込みの荷物はすでに揃っていましたので、待機時間はゼロでした。
カゴ台車なので、15分くらいで積み込みできました。

予定通り0時に出発

静岡県D市には11時までに着けばいいので、約11時間あります。

時間にかなり余裕があるため、気持ち的にも楽です。
また、安全運転が最優先なので、途中で渋滞などのトラブルがあっても、会社に連絡すれば対応してくれるので安心です。
大手なので24時間対応してくれますし、とても助かります。

今回の運行1日目は週末の運行だったため少し疲れが溜まっており、430休憩は分割しました。
一方、2日目の運行は十分な睡眠が取れたため、430休憩を分割せず、2回の休憩で運行していきます。
最初の430(30分休憩)は上河内SA

宮城県のC市を出発し、最初の430(30分休憩)は上河内SAで取ります。

出発して約3時間が経ち、トイレにも行きたくなる頃なので休憩します。

私は基本的に休憩では食事を取りません。
満腹になると眠気も来やすいですし、食事をする時間があるなら、少しでも仮眠(目をつぶる)した方が楽だからです。

50歳を過ぎると体力や集中力も落ちてくるため、連続運転が大変になります。
30分の休憩が終わったら出発します。
2回目の430(30分休憩)は駒門PA

上河内SAから駒門PAまで約3時間かかりました。
この日は海老名JCTを越えた時点で6時近くになっており、日曜日の朝だったため少し道路が混雑していました。

日曜日の朝だったため、休みの人が多く、出かける車が増えていたのかもしれません。
トイレ休憩と眠気対策のため休憩します。
この日は晴天だったので、富士山が綺麗に見えました。

カフェインを取り、少し仮眠をしてスッキリしてから出発します。
荷卸し場所まではあと少しです。
10時すぎに静岡県D市に到着

予定通り10時過ぎに荷卸し場所へ到着し、荷物を下ろします。
カゴ台車なので、15分もあれば荷卸しは終わります。

10時30分には空車になり、業務終了です。
あとは車庫まで無事故で帰るだけです。
11時に車庫へ到着

トラックを荷主Aさんの倉庫へ持って行きます。
この便は移動距離が長く、約750kmあります。そのため、運行時間も12時間を超えてしまいます。
なので、空車でも全線高速道路を使います。

拘束時間だけを見ると長く感じますが、実際は運転が中心です。
私の場合は業務の9割ほどが運転なので、荷役作業が多い仕事と比べると体力的には意外と楽だと感じています。
来週からも愛知→山形便なので、あらかじめ荷主Aさんの倉庫へトラックを持って行きます。
積み込みは荷主さんが行うため、私はトラックを置くだけです。
行きと逆で、荷主Aさんにトラックを置き、社用車で支店まで帰ります。

11時30分に終了点呼
アルコールチェックをして、運行業務終了です。
明日は休みなので、ゆっくり休めそうです。
わかりやすく拘束時間や走行距離・休息時間を表にしてみた

1日目の拘束時間・走行距離・休憩時間

- 拘束時間:約12時間(開始点呼〜終了点呼まで)
- 走行時間:約9時間30分
- 荷役時間:約1時間30分
- 休憩時間:1時間
- 走行距離:約700km
2日目の拘束時間や走行距離・休憩時間

- 拘束時間:13時間以内
(開始点呼〜終了点呼まで) - 走行時間:約11時間
- 荷役時間:約1時間
- 休憩時間:1時間
- 走行距離:約750km
愛知↔︎山形の休息時間

この長距離2日運行は拘束時間や運転時間は長いですが、高速道路の運転がメインです。
また、手当も魅力的です。
以前紹介した愛知⇔関東便より、手当は約5割多くなります。

走行距離も倍近くになるので、当然ですよね。
今後、長距離トラック運転手を目指すなら、このような便もあることを知ってほしくて紹介しました。
フジトランスポート|夜間の長距離は意外とキツくなかった

今回、実際に2日運行の長距離便を走ってみて、「思っていたより体力的に楽だった」というのが率直な感想です。
その理由は、
- 1日目は積み込みがない
- 2日目はカゴ台車が中心で荷役の負担が少ない
- 全線高速道路なので、一般道よりストレスが少ない
- 支店で約12時間の休息時間を確保できる
- 長距離便は手当も高く、収入アップを目指しやすい
など、働きやすい環境が整っていたからです。
一方で、注意点は一つあります。
それは深夜の長時間運転による眠気対策です。
夜間は交通量が少なく走りやすい反面、眠気が出やすい時間帯でもあります。
ただ、休息時間はしっかり確保されているので、
自分に合った休憩の取り方やルーティンを作れば、少しずつ慣れていきます。
個人差はありますが、私の場合は約1か月でペースをつかめるようになりました。
この便はたまに担当する便ですが、高速道路の運転が大好きな私は、とても気に入っています。
フジトランスポートについて詳しく知りたい方は、公式サイトも確認してみてください。
フジトランスポート公式サイトはこちら

